PEARL

ミュージアムの多様な輝きをおとどけします

新型コロナウイルス感染症による世界的パンデミックの間に、科学館ができること。

新型コロナウイルス感染症に対して、ミュージアムは何ができるのでしょうか?

 

感染症拡大を防ぐため、世界中でミュージアムの休館が相次いでいます。

 

しかし、「休館」しか私たちにはできないのでしょうか。

 

以下の選択肢とったミュージアムがあることが分かりました。

 

①オンライン(家庭)で楽しめるコンテンツを配信し始めた。

新型コロナウイルス とは何かについてコミュニケーションを始めた。

ミュージアム医療崩壊を防ぐために行動を始めた。

 

私は、②に注目しています。

 

真っ先にはじめたのは、日本科学未来館です。「新しい感染症との向き合い方 わかんないよね新型コロナ」という活動を3月下旬から始めています。

 

◇詳細ウェブサイト

www.miraikan.jst.go.jp

 

はやい!

 

2020年4月12日には、高知の科学館も情報発信を始めました。

 

otepia.kochi.jp

 

資料冒頭のウイルスの大きさの比較が分かりやすいです。

 

(2020_04_25追記)

 

ミュージアム医療崩壊を防ぐために行動を始めることができる

に面白い動きが出始めました

 

元々は、日本財団が運営する「船の科学館」の敷地内に簡易ベッドを作り、医療崩壊に対応する取り組みに興味を抱いていました。

 

今日、新しい取り組みを見つけました。

科学館がフェイスシールドを3Dプリンタで作製し、病院に届けるという取り組みです。

 

お知らせ|はまぎん こども宇宙科学館 オフィシャルホームページ

 

応援したいですね。

 

 

ーーーー(オマケ)ーーーー

最近勉強した、コロナウイルスについてです。

結論は「#stayhome 」です。

 

 

国の方針は、下記に準拠しています。
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_h_0411.pdf

 
文字が多くて、頭がうおーとなったので、特にp5の「新型コロナウイルス感染症については、下記のような特徴がある」から読みました。そこには、「一般的な状況における感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染であるが、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等の症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされている。また、無症候の者からの感染の可能性も指摘されている。一方、人と人との距離をとること(Social distancing; 社会的距離)により、大幅に感染リスクが下がるとされている。」と書いてあります。なので、3密を避けるように言われているのです。
 

これを見つけたのが、厚生労働省の、クラスター対策班です。この皆様のおかげで、我々は科学的根拠に基づいて「人との接触を8割減することで事態は収束に向かう」ことがわかっています。この指示は政治的判断ではなく、科学的判断であることが重要と、私は思います。
 
 
この根拠は、そのクラスター班を追ったNHKスペシャルで、さらに詳しくわかります。「NHKスペシャル▽新型コロナウイルス瀬戸際の攻防~感染拡大阻止最前線からの報告」https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi…
(再放送日:(NHK総合1・東京)2020年4月16日(木)午前0:50~午前1:55(65分)
 
(この番組冒頭で、東北大の押谷先生が、ウイルスの気持ちなると…と発言されていて、ウイルスの気持ちなんて1ミリも考えたことなかったので、発信内容に目から鱗。ウイルスからしてみれば、姿を見えにくくして人に拡散させるのは適切な戦略なんだとか…!)
 
 
NHKスペシャルで、初期のクラスターを対策班が見つけ、その共通の特徴を洗い出そうとしたことがわかりました。特徴は人にあるのではなく、環境にあることがわかり、3密を避けるよう言われ始めたのです。その環境の特徴を見つけたのが、クラスター対策班のお一人で、北大の西浦先生。下記の記事は、彼の人柄を味わいながら、「人との接触8割減」の理由がわかります。
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura…
 
 
そして、今怖いなと私が感じているのは、医療崩壊です。もし起こったら、助かる可能性が高い患者さんを優先的に集中治療室に移したり人工呼吸器を使うトリアージという考え方が医療現場で行われるかもしれないからです。これ、戦争とかで使われる考え方じゃなかったか…と、心臓がバクバクしてきました…
https://note.stopcovid19.jp/n/n9f9f0ce1c573
 
もし医療崩壊が起これば、助かる命も助かりません。なので、#stayhome です。(怖がらせるつもりはないのですが、、傷ついた方がいたら、ごめんなさい🙏🏻)
 
上記のnoteは、前述のクラスター対策班の先生方などで構成された有志の会の情報発信は科学コミュニケーションとして非常に優れていると思います。
note: https://note.stopcovid19.jp/
twitter: https://twitter.com/senmonka21.
 
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そもそも、「ウイルスってなに?」あたりから学びたい方は、こちらから。絵の方が頭に入る私としては、下記二つが助かりました。
◇ぬまがさワタリさんのイラスト解説
https://note.com/numagasa/n/n40e78b961a15…
日本科学未来館のパネル
https://www.miraikan.jst.go.jp/guide/group/COVID-19.html

ICOM日本委員会としての意見収集開始〜博物館の定義の見直しについて

世界中が新型コロナウイルス感染症のニュースで持ちきりですが、

そんな中、2020年4月10日(金)にICOM日本委員会から、下記のお知らせが届きました。

 

ーーー(以下、原文)

採決延期となったICOM規定の博物館定義見直しに対する意見募集について

本年1月にICOM本部から示されたスケジュールによると、MDPPでの

継続的検討を経て、2021年6月の年次総会にて採決予定となっています。

ついては、日本委員会としても国内会員のご意見を収集することといた

します。ご意見をいただける方は、6月末日までにICOM日本委員会

<icom@j-muse.or.jp> へメールにて「博物館定義に対する意見」の

タイトルを付してお送りください。

 

ーーー(以上)

 

この国際的な動きに、意見を表明できる機会ができたことは素晴らしいことですね。

民主的な社会へ、一歩動き出したような気がします。

 

 

この機会に、意見をまとめて声をあげてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

ただし、今年(2020年)のICOM年次総会は、正式に延期となったようです。

(すみません、少しややこしいですが上記の採決を行う総会は、2021年ですので、採決には影響なさそうですね。今のところ・・)

理由は、世界で発生している新型コロナウイルス感染症の拡大のためです。

いつ総会を行うのかは、わかり次第お知らせしますと、書かれています。

 

f:id:madoka1114:20200411173816p:plain

ICOM Director Generalの署名がある、ICOM年次総会延期を知らせる書面

 

各ミュージアムの新型コロナウィルス対策・対応:Facebookグループが立ち上がりました

新型コロナウィルスが、日々ニュースで流れてきますね。

 

ミュージアムには関係ないとはいえないところまで、きてしまいました。

 

 

ミュージアムで働いている方で、

「私たちの館は、コロナウィルスに対してどのように来館者に周知しよう?」

「他の館の動向が気になる」

「臨時休館するべき?」

「イベントをキャンセル、または延期にするべき?」

などなど・・・悩みがたくさん浮かんできていることと拝察します。

 

 

本当にお疲れ様でございます。

 

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Facebook上に、公開グループが作成されました。

ミュージアムの新型コロナウィルス対応情報共有」 というグループです。

下記より、ご覧ください

https://www.facebook.com/groups/134158111220963/?ref=group_header

Facebookへのログインが必要です)

 

本サイトをご紹介したのは、イベントを自粛するべきなどと申し上げているわけではありません。初めての事態で、戸惑い、迷い、不安に思っている方もいると思い、情報がまとまっているところを紹介し、ベストな選択を下していただけるよう支援する目的です。

 

1日も早い終息を祈って・・・