ミュージアムと他施設の連携の「型」
博物館と他施設の連携を担当しています。
そこで、連携する業務には、いくつか種類があると気付きました。
①他施設からのご依頼型
他の人を依頼状で派遣していただく。謝礼をお支払いの有無など
責任:依頼元
広報:依頼元
コンテンツ:派遣先(求められているものが明確)
メリット:業務が最初から最後まで見通しやすい
例:講演会
②共同出資型
人・お金・時間を双方平等に投資し合い、一つの事業を共に成し遂げること
責任:分担
広報:分担
コンテンツ:分担
メリット:業務内容を最初に合意して進められる。
信頼関係が深化する。
例:地域の人をターゲットにしたお祭り
③プロデュース型
1つの組織のプロデュース形式で、他施設へ依頼して事業を行うこと
責任:プロデューサー
広報:プロデューサー/委託先
コンテンツ:委託先(求められるものが変化し続ける可能性あり)
メリット:プロデューサーの力量次第で、これまでなかった新しい業務をつくることができる
例:大型の企画展覧会
上記は、事業を行う時の「型」ですが
事業を伴わず、常々「交流」をおこなって、
互いに、事業へと関係を発展させていく段階もあります。
そもそも、それぞれのミュージアムのミッションに照らし合わせ、「連携事業」を組織の中でどう位置付けるかによって、実行する戦略が変わってきます。
ですので、上記の事項に優劣はありません。その組織、時々の環境によって変化するものと思います。
ただ、自分が他組織と連携する時にどの型に近いか考えてみると、相手への期待や、自分の役割が明確になるかもしれません。